人工膵臓を新規導入しました

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当院は糖尿病の治療にあたり、人工膵臓を使用する専用の設備及び検査等に必要な機器を有し、経験を有する常勤の専門スタッフ、指導医を配置しております

糖尿病の慢性血管合併症の発症,進展を阻止するためには,一生涯にわたって血糖値を厳格にコントロールする必要があります。そこで,糖尿病患者の膵内分泌能(インスリンを分泌する膵β細胞)を,人工的に機械で置き換えて血糖変動を正常化する目的で開発されたのが人工膵臓です。健康人は食事を摂ると血糖値がわずかに上昇し,膵β細胞からインスリンが分泌され,筋肉,脂肪組織や肝臓に働いてブドウ糖を利用し,その結果として血糖値は下がる。人工膵臓の応用により,はじめて,健常人と同様,糖尿病でも生理的な血糖コントロールが可能になり、様々な臨床応用がされています。

 ベッドサイド型人工膵臓の臨床応用として、 現在,大型コンピュータを応用した大型人工膵臓(第一世代)につづき,ベッドサイド型人工膵臓(第二世代)が開発され,臨床応用が可能となりました。これまでに,糖尿病性昏睡や手術時等の血糖コントロール,血糖コントロールが困難な糖尿病患者のインスリン投与量や投与方法を決めるために用いられてきた他,グルコース・クランプ法というインスリン感受性を評価するための検査にも応用が可能である。インスリン抵抗性(インスリン感受性)を、正確に測定できる手段であり、インスリン分泌とあわせて、糖尿病の治療方針を、ひとりひとりの患者さんにあわせて計画を練るためには重要な検査ともいえる。

当院では、現在、週2回の割で人工膵臓による検査を施行可能です。朝、絶食で来院していただいて、正午前後に終了します。常時、血糖を自動測定して、血糖値を100mg/mlへコンピューターで維持します。その間に、体内へとりこまれたインスリン量、筋肉へ摂り込まれたブドウ糖量を測定します。患者さんは、横になってるだけで結構です。

糖尿病の管理が、どうしてもうまくいかない患者さんの治療方針を考え直すために、当院では積極的に人工膵臓による解析を薦めています。

人工膵臓の導入に際し、HSC研究所、平尾紘一先生、節子先生のご指導、ご協力を得たことに厚く御礼の意を表します。