食事療法
宅配食と食事療法
私の糖尿病歴は32年になります。発病して17年目に糖尿病性網膜症を患い、幸いに早期発見で二ヶ月ほどの治療で治りましたが、その時のショックは大きく合併症の怖さを身をもって知りました。

この事を契機に糖尿病専門の松葉先生を紹介され、治療と管理の方法をご指導いただきました。先生のご指導は「三種の神器」の話から始まります。「自己管理の三種の神器とは (1)血糖自己測定 (2)万歩計(消費カロリー付き) (3)宅配の糖尿病食を云い」通院のたびに先生のご指導とそれに関連したビデオを手渡されて自宅での復習を行いました。

(1)の血糖の自己測定は、簡易測定器を使い、早歩きの運動、食事の影響、薬の効果などを記録し、主治医の先生に見ていただきコントロールの指導を受けます。

(2)の運動については、毎日一万歩を目標に継続して実行することで、効果が確認されました。

(3)の食事療法は血糖管理の中で最も難しく思います。一寸の油断で血糖値の変動が大きく苦慮しております。食事療法はただご飯の量や肉類を減らすことと思っておりましたが、栄養士さんによる食品交換表を用いた栄養相談や調理実習など経験しまして、知識としては理解できましたがなかなか馴染まず、面倒でとても長続きしませんでした。しかし、根気良く血糖自己測定を継続するうちに、血糖を上げる一番の原因は食べ過ぎにあることが納得でき、例えばご飯を一膳余分に食べると血糖値が30mg/dl程高くなり、てんぷら一枚で40mg/dl、大福一個で40mg/dl、外食では20〜40mg/dl高くなるなど体験できるようになりました。しかし自分なりに理解していてもついつい誘惑に負けて食べ過ぎ、血糖値を上げてしまいます。

毎月一回検査をしますHbA1cの値(6.5〜7.5%)を見て一喜一憂の繰り返しを続けておりましたところ、先生主導の糖尿病を楽しむ会が開かれ参加しました。ここで宅配糖尿病食の利用を勧められ、平成7年2月から三ヶ月間宅配食を経験することになりました。

最初に担当栄養士さんから宅配食の指導を受けます。送られてきました糖尿病用メニュー(私は一日分1800kcalで夕食のみ)をもとに調理をいたします。このメニュー(二週間分記載)には食材の使用方法、重量、栄養表示、調理写真が記され、「表や単位」が学習できるようわかりやすく表示されております。実際に目で見ながら食事の量とバランス、味付けなど体験でき、初めて糖尿病の食事療法が理解でき身につきました。僅か三ヶ月の体験でしたが、私の管理目標値の向上が見られ、宅配を止めてからも良好な血糖のコントロールを続けております。今後コントロールの乱れた時には、宅配食による再チェックを行おうと思っています。

私の日常管理の目標値
体 重
62 kg 
血糖値 空腹時110〜120 mg/dl 
食後2H 180 mg/dl以下    
HbA1c 6.5 %
宅配食と私
宅配食に関心を持ち利用するようになったのは、8年前の妻の急死で突然独り暮しになった事と、その後の体調悪化で糖尿病(神経症を伴う)、肝障害、慢性動脈閉塞症で入院中に食事指導を種々受講しましたが、頭の中では理解できても、65年間家事には一切手を触れたことのない私では炊事など全く無理なことなので、一応店屋物、外食などに頼りながら、良い方法をと考えていたところ、新聞の折り込みDMで、主食、副食、デザート付き宅配食を知り、早速?スーク社に連絡をとり、試食を申し込み引き続き現在も利用しています。

食事は当日の夕食と翌日の朝食が、一セットとして日曜日を除き毎日午後に配達され、調理済みですので手渡しで受け取り、冷蔵庫に収納して食事時にレンジ等で指示に従い温めます。

食事の内容は、二食で1,150kcal前後でメニューにより栄養成分も多少変わっています。某日の栄養成分の一例です。(二食一日分)エネルギー1,146kcal・蛋白質59.4g、脂質33.2g、糖質150g、塩分6.38g食物繊維13.4g等、公表されておりますので安心して食事をすることが出来ます。

昼食は、宅配の主食(ご飯)140g・200kcalを目に焼き付けてありますので、分量で判るようになり近くの弁当やさんの協力を得て、ご飯は150g、餅米は130gに計ってもらっています。おかげで体重も7kg減で安定し、へモグロビンA1cも8%前後あったものが、6%前後になりました。

後に聞いた話では、現在のような宅配食は、14、5年前より営業されており、当時は食材のみの宅配が多く、主食付きも、メニューの数が少なかったようです。確かに私が利用し始めた頃よりメニューの数は増えています。当時は私の家の前だけを宅配車が止まりましたが、最近では近所の方も利用しているようで、5、6社の宅配車が来ています。

私は脚の障害のため歩くことが難しいので、運動療法が出来ず、必然的に食事には気を配っていますので、家には別に食物、調味料を日曜日の自炊時使用の米と醤油を除き何もありません。

宅配食は私専属の栄養士、調理士及び家政婦さんだと思い感謝して、これからも利用していきたいと考えています。利用する方によってはメリット、デメリットがあります。

宅配食をやってみて
34歳の時、人間ドッグで糖尿病と診断された当時の私の血糖値は、空腹時で200前後、随時血糖値は300以上もありました。病院で食品交換表の単位を計算しながら食事をするよう指導されましたが、いろいろ苦心してもなかなかうまく行きませんでした。

松葉医院で診てもらうようになってから、先生に宅配食を勧められ、3ヶ月間やってみることになりました。最初はどんなものが来るのか心配でしたが、メニューはバラエティーに富んでいて、味も少々薄くは感じましたが、なかなか美味しく、楽しんで食べることができました。

私は少々好き嫌いがあり、例えば鶏肉が苦手でありましたが、宅配食メーカーの栄養士さんから、どうしても食べられないものの時は、交換しても良いという返事をいただいたので、鶏肉の時には、魚に変えて食事をとっていました。また、家で食事をする時は良いのですが、仕事の時の昼食には宅配食を調理して保温できる弁当箱に詰めて会社に持っていき食べていました。

食材は、毎日、宅配食のメーカーの人が持ってきてくれるので、新鮮で調理のやり方も説明書がありますので、その通りにやれば誰でも美味しく作ることが出来るのが良かった。

3ヶ月やってみて、血糖値の方は、ほぼ正常な人と同じくらいの状態になるまで下がり、効果がありました。

食事療法のためによく病院に教育入院をする話を聞きますが、宅配食をやれば十分効果があると思います。特に時間的に制約がある人にはもってこいでしょう。ただ、もう少し料金的なものが安くなれば良いなとは思います。

また、糖尿病は運動も大事です。私はそれまで決まった運動はなにもしていませんでしたが、勤務先まで約3.5km位ありましたので、ここを歩こうと決めて、行きと帰りを毎日歩きました。歩き始めると苦にならなくなるもので、今では雨の日でも歩いております。食事、運動での効果測定は、先生よりお借りした簡易血糖自己測定器で随時血糖値を測定し、チェックしました。

現在は、普通の食事をしていて、大分血糖値が上がり気味になっている為、宅配食をやっていたときを思い出して、食事に気をつけようと思っています。

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