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糖尿病 予備軍含め7人に1人
8割が体重オーバー 半数以上治療受けず
98年3月19日 日本経済新聞より

厚生省が18日発表した初めての糖尿病全国調査で、糖尿病が「強く疑われる」人の約8割が「肥満」や「過体重」といった体重オーバーだった。また、半数以上は治療を受けておらず、中には健康診断や病院の検査などで異常が指摘されても、治療を始めていない人もいた。

糖尿病には、すい臓から分泌されるホルモン「インスリン」の量が少なくなって起こる「インスリン依存型」と、体の細胞がインスリンに反応しなくなって起こる「非インスリン依存型」とがある。依存型は主に小児期に発症する遺伝的なものだが、糖尿病のわずか1%。大半は非依存型で、カロリーの取りすぎと運動不足が原因とされ、肥満との関連は密接だ。
糖尿病になった場合は総カロリーの制限、バランスの取れた食事、体の細胞がインスリンの反応しやすくなるようにする運動療法が治療の中心になる。糖尿病の予防にもこれと同じことが求められるといい、厚生省は「予防も治療も日ごろの生活習慣が大切」としている。
また、調査で糖尿病を「強く疑われる」ことが判明した人のうち、治療を受けていないのは55.0%に達した。中には健診で異常なしと言われた人もいるが、大半はそもそも健診を受けていないか、健診やその後の病院の診察で異常を指摘されても、治療に入っていないケースという。
これについて、厚生省は「糖尿病と診断されると職場でハンディになるとの医師の報告もあり、わざと健診を受けない人もいるのではないか」と分析している。

速報!糖尿病予備軍含め7人に1人(厚生省が成人調査)

糖尿病の治療をしているか治療が必要な成人男女は、全国で690万人いると推計されることが18日、厚生省の糖尿病に関する初めての全国調査(速報分)で明らかになった。糖尿病になる可能性がある「予備軍」を合わせると1370万人に達し、成人の7人に1人に相当する。がん、脳卒中、心臓病に続き、「生活習慣病」ともいわれる糖尿病が深刻になりつつある実態が浮き彫りになったことで、早急な対策が求められそうだ。同省は「糖尿病は視覚障害や腎(じん)不全などの合併症を引き起こす危険があり、バランスのとれた食事や適度な運動など生活習慣の改善に取り組んでほしい」と呼び掛けている。
調査は昨年11月の国民栄養調査に回答した20歳以上の男女のうち、血液検査などを行った5883人を対象に分析し、全国の値を推計した。
それによると「糖尿病が強く疑われる」(赤血球中のヘモグロビンに糖が付着している割合が6.1%以上)のは、全国に690万人いると推計。また、「可能性を否定できない」(同5.6−6.0%)は680万人だった。「強く疑われる」人は早急に治療を始める必要があり、「可能性を否定できない」人は定期的に検査を受けるべきだという。男性は50代の13.5%、60代の17.3%、女性は60代10.3%、70歳以上の15.5%が「強く疑われる」で、年齢が上がるほど割合が高くなる。「強く疑われる」人の52.7%、「可能性を否定できない」人の37.3%が、過去を含め肥満だった。

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